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「ソムニウム夜間飛行記」的配置

以前に投稿した呟き。

内田善美氏のソムニウム夜間飛行記のカバー。鏡に映った反転画像。背表紙、鏡の裏側から見る反転された世界。事実の裏側、ファンタジーの裏の現実。相互依存システムに基づいた表現が、僕は好きだ。 pic.twitter.com/VtWkkXb1

— 内田善美さんの壱ファン (@uchida_yoshimi3) 2011年10月22日

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20110717

『ソムニウム夜間飛行記』という本の中身は、「写真」集。
各ページ、色を反転させた、ネガとポジ。
それを、更に鏡に映したように、反転。
算数なら、マイナス反転を更にマイナス反転させると、結局プラスだけど、
この「反転の反転」は、元と同じ物、というわけではない。

裏を見て、更にそれの裏を見る。
そのまま見たのでは、見えない物が、そこに存在するってことかなぁと。
「内田クンの秘密の暗号」と呼ばれてたり、
私は、隠し抽斗(ひきだし)と呼んでる。
相互依存システム、ってのも。

写真」集だと思ったのは、3刷になっても、薄い色の印刷の上に黒ではっきり印刷された紙が貼られていたから。それも、ベッタリと「いかにも訂正」として貼ったのではなく、ちょこっとだったり、上辺だけだったりなので。
めくったりしてるうちに、「うーん」と疑問符だけは残ってて、何年か越しで思いついた答え。

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分厚い本の文章間違いで、訂正の紙が入れられていることは、確かにあるけれど。
イラスト集で、色の間違いが2ページもあって、それが3刷まで放置ってのは、流石に無いと思って。
だとしたら、それはもともとの「仕掛け」だなと思ったら、「写真」か。あ、「写真集」だって。

本の中央だけにカラーページがある。
P20130715somu

その裏側の作品が、「写真」のように紙を重ねているやつ。

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他のページじゃなく、丁度カラーページの裏だから、特別感がある。
なので、やっぱ「写真」なのだろうなって。

で、「ソムニウム夜間飛行記」的配置、は、左右を反対にしたもの、という意味合いで使ってみた。この本だけじゃなかったから。

ツイッターで教えていただいた、
2010年に国立西洋美術館で開催されてた「フランク・ブラングィン展」を観に行っ時、同時開催していた「所...
ギュスターヴ・モローの「聖女チェチリア」とNOVELA「青の肖像」ジャケットにも使用された自選複製原画集のイラスト。
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もともとのレコードジャケットは、帯を外したら、真っ白に見えて、本当に美しかった。
バンド名とタイトルは型押しとでも言うのかしら。
イラストがジャケットのサイズから考えると、控えめなのも、元の「聖女チェチリア」のサイズが小さいから、それに合わせてなのかと思った。

Img281


通販サイトのDiscLegendさんに大きく美しい画像(サイト名が薄っすらあるけど)があったので、
問合せフォームから使用許可はいただきました。
http://www.disclegend.com
青の肖像の商品ページ

内田善美「かすみ草にゆれる汽車」からH・パイルの「不思議な時計」について
『星くず色の船』のコミックスでの表紙とハワード・パイル「不思議な時計」の中の1枚。
Wonderclock

もともとの『星くず色の船』のイラストとは違う。
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ハワード・パイル「不思議な時計」のヒントが載っているのが『かすみ草にゆれる汽車』

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発行日を見たら、雑誌に掲載されてから、初コミックス『星くず色の船』が発売されていることになっている。

反転した作品が3つもあるのって、何か思うところがあるのだろうなと思ってしまう。

幸運が三度姿を現わすように不運もまた三度兆候を示す。見たくないから見ない。気がついても言わない、言っても聞かない、そして破局を迎える。だが俺たちの世界じゃ三度どころか最初の兆候を見逃せば終わりだ…

映画「イノセンス」の科白だけど、繰り返されている表現って、何も無いとは思えない。
一度では見逃してしまう表現だから、繰り返したり、前振りしたりってが、映画や舞台ではあったりする。
前振りが無かったら、唐突で、とってつけたようになってしまうってのもあったりで。

『ソムニウム夜間飛行記』には、『謎々遊び』という作品もあって、これも、なんと申しましょうか、ブラックなものだから……漫画だけ読んでたら正解には辿り着けないのだと、ヒシヒシ感じてしまいました。

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