« 「ドリームランドの船」シリーズ | トップページ | 星から創る、『星くず色の船』 »

モモの謎々「3人の偉大な支配者」

ミヒャエル・エンデのモモの「星の時計」

三人のきょうだいが、ひとつの家に住んでいる。
そんな出だしで始まる謎々。

星の時間をあらわす時計
家。
3人。
『星の時計のLiddell』、いや、「星の時計のリドル(謎々)」と無関係とは思えなくて。

モモが見つけたのは、「未来、過去、現在」が「時間」という「家」に居るのだという答え。

写真に写る少女Liddell。
Dsc_0476

2つか3つ、2才か3才の頃、1879年に撮られた写真。

少女リデルは「過去」の象徴。
ただし、2才から3才よりも、「未来」の少女。

幽霊になった男の話をしようと思う
だが どこから語りだそう
ヒュー・()ビックス・バイダーベック
あの出会いから語るべきか
なら……そう 彼の夢から語ろう

そう話し始めた、ウラジーミル。
語り手が存在するからこそ、「過去」の出来事が、聞き手には、やがて知る「未来」となる。
「現在」が存在しなければ、「過去」も「未来」も存在しない。
ウラジーミルは「現在」の象徴。

やがて「幽霊」になる男、ヒュー。
その「やがて」ゆえに、「未来」の象徴。

「現在のウラジーミル」が、過去の出来事、過去に居たヒューのことを、今から、語りだそうとする。

語り終わるのは、「現在」がゆるやかに進んでいった「未来」のこと。

語り終わって、去る、「現在のウラジーミル」。

それを、描き終えて、去る、漫画家・内田善美氏。

だから、漫画家・内田善美氏のことを「幽霊になった男」と、僕は呼んでいる。

残された絵、重なり合う2人。
『空の色ににている』で冬城さんが残した絵。
『星の時計のLiddell』1巻2巻の絵が、重なり合う2人だったのだなと思った。

3巻の左向きの青年が、ウラジーミルであり、「幽霊になった男」漫画家内田善美氏が自身を重ねてるのだなと思った。

Pkasanari_3


ウラジーミルは左側に向いている。
『天降る月人』が左に向かって進んでいるが、死に向かってのものだと思ってる。

で、右を振り向いているのは、過去、『玻璃の月魚』を振り返っているのだろうと思ってる。

20130617tui

ぶ~けの表紙を除けば、最後の作品となる。
『天降る月人』で少年が手に持っているのは、葦(アシ)かな。アシ、は「悪し」に通じる忌み言葉なので、ヨシとも呼ばれる。
死は次への再生でもあるのかなと思った。

|

« 「ドリームランドの船」シリーズ | トップページ | 星から創る、『星くず色の船』 »

星の時計の内田善美」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: モモの謎々「3人の偉大な支配者」:

« 「ドリームランドの船」シリーズ | トップページ | 星から創る、『星くず色の船』 »