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「ドリームランドの船」シリーズ

ちょっと前にツイッターで書いたけど書き足りないので。

内田善美傑作集1『星くず色の船』の目次に書かれていた「ドリームランドの船シリーズ」。
『星くず色の船』
『海にいる黄色い船から君へ』
『パンプキン パンプキン』
『イブによせて』
の4作品のことだと普通は思うだろう。私もそう思ってた。
でも、【作品の関連付け】をしてたときに疑問がわいた。

『パンプキン パンプキン』の続編、後日談、『ルシフェルの木』『オレンジ月夜のイカロス』は、「ドリームランドの船シリーズ」じゃないのか?

回答例|『ルシフェルの木』『オレンジ月夜のイカロス』は「ドリームランドの船シリーズ」じゃない→→→|分岐






『オレンジ月夜のイカロス』は「ドリームランドの船シリーズ」だと思われた人もいるだろう。で、『イブによせて』に違和感を感じないだろうか?

上の3作品は「船」にまつわるものがタイトルか作品中にあるのだけど、この作品には無くて、何をもってして、「ドリームランドの船」シリーズに入れられているのかという疑問。
「シリーズ」って「一括りにしたもの」「連続した物」「一つ続きになった物」だから、何かしら共通点があるはず。

無さそうなので、3作品だけが、『ドリームランドの船』シリーズで、『イブによせて』は1冊にするためページ数の関係で追加された・・・と思います?
回答例|ページ数の関係で追加→→→|分岐






内田善美傑作集1『星くず色の船』が発売されたのは、1977年5月。
この時までに発表された作品、『銀河その星狩り』『雲の魔法よ風の船』などは「ドリームランドの船」シリーズと思っても差し支えないはず。
他にも、『なみの障害物レース』『銀色の糸』『キャベツ畑に星が降り』『7月の城』『秋のおわりのピアニシモ』が発表されていた。
何故、『イブによせて』が始めての単行本に収録されたのか。

Dsc_0470

最初の単行本の守護として、天使を入れたとか。
傑作集1が阿形の天使、傑作集2が吽形の天使と呼びたくなってしまう。
羽が開いているのと、閉じているのと、両方とも何かを持っているけれどそれが武器に思えるし。

阿吽、梵字か悉曇文字の、最初の文字、阿と、最後の文字、吽とか。で、最初と最後。


Dsc_0468

もくじの書き方から、この本に収録されているのが、「ドリームランドの船シリーズ」ではなく、
これ以降の作品が、「ドリームランドの船シリーズ」という意味だと考えてみた。



「ドリームランド」は、普通に、夢の国、理想郷という日本語訳で理解していた。
でも『星の時計のLiddell』にはポオのDream-Landが引用されている。
その欄外には阿部保訳・彌生書房刊・世界の詩「ポオ詩集」よりとあり、

チウレ=古代人が世界の北端にあると信じていた国

とも。

幻の郷 ドリームランド
チウレから、空間と時間を超えて、ようやく着いた国。ドリームランド。

作品」は、「ドリームランド(へ運ぶため)の船」という意味だと思う。
これなら、どんなジャンルも初期のいかにもデビュー作な作品も、いかにも少女マンガなお話も、最終の、気の遠くなるような手の込んだ作品も、何度読んでも全てわかったとは言えないセリフや教えの入った作品も、「同じシリーズ」になる。

これはそう、で、これは違う、と考えるより、これがスッキリとした答えだった。

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