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幽霊になった男の話

幽霊になった男の話を しようと思う。

そんなセリフから、『星の時計のLiddell』は始まった。
全3巻。
内田善美さんが出版された中では「一番新しい」本。
1986年10月8日発行だけど。

「とあるきっかけ」から、「彼」が何を伝えたかったのか、見えはじめた気がする。

だが どこから語りだそう
あの出会いから語るべきか
今はやめよう あれは私のための日々だ
なら……そう 彼の夢から語ろう

夢。幽霊になった飛鳥さん。
時。彼にとっての夢幻の時代。

『時への航海誌』
本文は書かれることはなく、病の床から起き上がり表題を書き、
「彼」は夭逝した。
表題のみ書かれた大学ノート。
机の上に古い世界地図と大学ノートと飛鳥さんの写真。
それを写真に撮ったかのような、
まるで現実に存在したかのような
1枚の絵が、自選複製原画集におさめられている。

ときどき遊びたくなる

と書いてたけど、二次元の絵より「工作」が好きだったからって・・・。

違うんじゃないかって思った。
本当のことが言えない、言いたくないことってよくあるから。

書かれなかった、書けなかった『時への航海誌』。

そして、谷山浩子さんの歌詞集。
1枚のイラスト。
その歌が『悪魔の絵本』。

「ああ やっぱりいってしまった」

かつての作品たちに残されていた言葉が、
まるで道標(みちしるべ)のように思えた。

『時への航海誌』は、ひきついでほしいものの象徴だと思う。

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